バカ田大学講義録

バカ田大学は、限りなくバカな話題を大真面目に論じる学舎です。学長の赤塚先生が不在のため、私、田吾作が講師を務めさせて頂いております。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ゲームの終わり

3章に渡って、個人の利益と分配ゲームを 説いてきました。個人間の利益を巡る 対立に終わりは見えるのか? 「分配を巡る三つの平等原理」 必要原理:最も必要とする人間に多く分配される 北欧諸国のような高福祉国家の政策基盤 平等原理:成果と必要に関係なく…

会社員の給料が上がらない理由

「ゲームはまだ終わらない」 前回は富の分配を巡って人々が対立する構図を 説明しました。しかし社会集団を維持するためには、利益を生み出さないメンバーにも分配する必要がある。その場合利益を直接生み出している人間は、本来の報酬から利益を差し引かれ…

ゲームは終わらない

個人間の利益を巡るゲームは終わりません。 人が金(給与や予算)を得た場合、「この金を誰に配って、自分がどこまで独占出来るか」という問題が必ずついてきます。 例えば「宝くじで100万当選した場合」、(最高賞は3億ですが、ここでは100万とします。) この1…

ゲームは始まっている

今回はゲーム理論について解説しますが、携帯アプリではありません。私達の生きる社会そのものが「ゲーム」であるという話です。 「人類最高の天才:フォン・ノイマン」 フォン・ノイマンは20世紀に活躍したアメリカの数学者です。その超頭脳による多くの研究…

百獣の王は「ネズミ」

強い動物として、何を思い浮かべるでしょうか?ライオンやトラ、オオカミなどの肉食動物から、ゾウやクジラなどの大型動物もいます。 ですが自然界最強の哺乳類はネズミです。 何故って、浦安の某テーマパークに行けば人気の差は一目瞭然・・・。 では本題に…

ダメな男の伝記:野口英世異聞

千円札の肖像に使われ、誰もが知る日本の偉人 野口英世博士。でも彼は本当に偉い人なので しょうか。今回は人間としての野口英世の実像に迫ります。 「青年期」 1876年、福島県猪苗代町、磐梯山の麓と猪苗代の湖畔にある美しい土地に、野口清作は生まれ育ち…

君の声を聞かせて

今や日本のみならず、世界に広がるカラオケブーム。世界中の人々は言葉は違えど唄が好きなのは共通しています。なぜ人は歌うのか、 今回は歌とコミュニケーションを考えます。 「初めに歌ありき」 人類が文字を発明したのはおよそ5000年前と 言われています…

知性とネットワーク:集合知の概念

「知識が不要となる働き方」 近年AI(人工知能)の進歩は著しく、後10年後には半数の仕事がAIにとって変わられるとの予想 もあります。その様な状況で人間に残る仕事は 何か、私たちはどう生きるのか? 現時点でも知識知においてコンピュータに勝てる人間はい…

戦争と経済と海賊の関係

「終わらない戦争」 今日の世界では戦争が続いています。国家は何故戦争をするのか、今回はその理由を経済との関係から考察します。 戦争についての国内世論はいわゆる「右翼」「左翼」思想に分かれます。他国からの武力攻撃が想定される場合、武力による反…

頭が良いとは知識・身体・言葉である。

頭が良い人と聞いて、どのようなイメージを 持たれるでしょうか?大学教授や大手企業勤務といった肩書きから印象を持つこともあれば、仕事が早い、語学に堪能、知識が深い、指摘が的確、コミュニケーション能力が高いなどの 実務能力から感じることもあると…

犯罪と法律の前後関係

国会ではテロ等準備罪、いわゆる「共謀罪」の 審議が佳境に入っています。テロリストや反社会勢力の活動を未然に防ぐための法律が何故ここまで審議に揉めているのか、今回はその構造を司法制度から考えていきます。 犯罪するつもりの罪 テロ等準備罪がこれま…

ルフィの強さの理由は「弱さの自覚」である

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神様のpresent:クリスマス・キャロルの時間論

「クリスマス・キャロル」 英国の文豪チャールズ・ディケンズの代表作、 訳者は「花子とアン」の主人公、村岡花子氏 あらすじ: ケチで人間嫌いのスクルージ老人は、ある年のクリスマスの夜、かつての相棒マーレイの亡霊 から最悪のプレゼントを贈られる。そ…

「学ぶ」とは何か

「勉強しなさい。」私たちは子供時代から 大人に言われるまま学校に通い、勉強して きました。しかしその学問が何の役に立つか、 どうして勉強しなければいけないのか、 良く理解していません。 昨今の教育事情は、日本人の学力が低下していることに危機感を…