バカ田大学講義録

バカ田大学は、限りなくバカな話題を大真面目に論じる学舎です。学長の赤塚先生が不在のため、私、田吾作が講師を務めさせて頂いております。

化粧と女心

男性にとって理解が難しい女性の心。その一つにメイクがあります。何故女性は化粧をするのか、女性は化粧をどのように感じているのか、

男性の思考と比較して考察します。

 

化粧とは誰のためか

化粧水、化粧下地、保湿液、乳液、BBクリームパウダー、ファンデーション、マスカラ、眉墨アイプチ、日焼け止め、カラーコンタクトなど社会人の女性はほぼ毎日化粧してから外出し、帰宅するとメイクを落とすことが習慣になっています。

ベースメイクから始める化粧は本格的にすると1時間以上かかりますが、これだけ大変な作業を毎日している女性は顔の美人度に関係なくいます。「美しい自分に見られること」は女性にとって自分の尊厳に関わることだからです。

 

他人の顔

自分の顔は鏡を見なければ分かりません。顔の作りが一人一人異なるのは、他人がその人を見分けるためです。自分の顔は身体的には自分に属していますが、社会的には他人に属しているのです。

美容整形に否定的な意見が多い理由は、顔の作りを変えることでその人が誰なのか分からなくなるからです。免許証やパスポートなどの公的書類で本人確認が難しくなるだけでなく、親や友人など長年その自分と関わってきた人の視点では、赤の他人に接するような感覚になってしまうのです。

女性が会社で働く場面など、異性の視線を意識しない場面でも化粧をするのは身嗜みの問題です。対人場面の多い接客業などでは見た目を良くしなければ、相手に悪い印象を与えてしまい、会話で挽回することは難しい。テレビのアナウンサーなどは、全国の視聴者に顔を映す仕事であり、化粧自体が仕事の一部となっています。反対に自宅を仕事場にしている女性は、他人と関わる時間が少ないので、毎日化粧をする習慣があまりありません。

 

自分の化粧

女性が化粧をする理由は、好きな男性の前では綺麗にいたい、社会人の身嗜み以外にも、自分がなりたい自分でいることが楽しいという側面があります。以前「やまんばギャル」というメイクが流行したこともありますが、芸術志向の女性が奇抜な髪型や髪色にしたり、ゴシックロリータ調の衣装を着る。アニメのコスプレを楽しむなど、異性からも社会からも受け入れられなくても自分がカワイイと思う格好をしたいという願望が化粧に現れるのです。一般女性にとっての自分の化粧はネイルに現れます。

 

ネイルアートの世界

美人であるかに関わらず、自分の顔にコンプレックスを抱えている女性は多くいます。どれだけ化粧しても自分が思うカワイイにはならない

という感情が残る。

また自分の顔は鏡がなければ見えませんが、指先は常に見えていますし、造作の違いがありません。そのため爪を美しく整え、可愛くデコレーションするネイルアートは、成りたかった自分の姿になれる化粧であり、女性の人気が高いのです。ですが男性にはこの思考が全く理解出来ません。女性の顔が綺麗だと思うことはあっても、爪が綺麗だと思うことはないのです。

 

女磨きをしたい、女子力を上げたいと思う女性は多くいます。しかし化粧とは誰に見られるかによって、意味合いも必要な化粧も変わって来ます。好きな男性のため、お客様のため、自分自身のため、誰を喜ばせるための化粧であるかを考えることで、もっと綺麗な自分でいられる

でしょう。