書くことは生きること
2017年6月22日、小林麻央さんが亡くなりました。享年34歳、乳癌でした。
生前の小林麻央さんは、2016年9月より、ブログを通じて自らの近況を発信し続けていました。その時には乳癌は骨や肺に転移し、手術が
出来ない状態でした。先が見えない中で、自分という人間がいること、何を食べ、誰を愛し、
病とどう向き合うか、9ヶ月間のブログには一人の人間が生きようとした証が書かれています。
末期癌の苦痛は想像を超えます。骨を焼かれるような痛みが絶えないため、眠ることも出来ません。癌が肺に転移すれば息が吸えなくなり、
抗癌剤や医療麻薬を使えば吐き気とだるさが止まらなくなります。
ブログには、そうした闘病の苦痛は一切触れていません。同情や人気を集めるためではなく、生きるために書き続けたのです。その姿は、
時間を意識せずに生きてしまう多くの人々の
心に届きました。
小林麻央さん、どうか安らかにお休み下さい。